吾輩に言わせれば

猫による人間についての若干の考察

about

人間というものは、妙な生き物である。

休みが短いと嘆きながら夜更かしをし、料理が面倒だと言いながら旨いものは食いたがり、便利な機械を手に入れれば、その機械をうまく働かせるために疲労する。

吾輩の主人も例外ではない。

洗濯物を洗ったことを忘れたり、珈琲だけは嬉々として淹れたり、休日が足りぬと嘆きながら新しい遊びを始めたりする。本人にしてみればどれも切実な生活上の問題なのであろうが、猫の側から眺めれば、だいたいは人間という動物の習性として片づく。

このサイトは、そんな主人の日常を吾輩が傍らから眺め、勝手な所見を書き残したものである。

ここには人生を改善する方法も、生産性を高める秘訣も、明日から幸せになるための七箇条もない。主人が何かに悩んだからといって、吾輩が解決してやる義理もない。

ただ観察する。

そして、主人ひとりの怠惰や見栄や困惑の向こうに、人間というものの妙な習性が見えてきたなら、それについて少々余計なことを言う。

人間は、自分について考えることが好きである。そのくせ、自分が何をしているかは案外よく見えていない。

幸い、猫は暇である。

ゆえに吾輩が見ているのである。